今日で開業してちょうど丸二年。
関わってくださるすべての方へ、心から感謝申し上げます。
原点に戻ってみたいなあと思ったので、きっかけのお話をさせてください。
(長く重くなるので、流しながら読んでくださ〜い🫠)
私が今の活動を始めたきっかけは、
自分のADHDもあるけれど、
やはり一番は家族を自死で亡くした経験が大きいかもしれません。
専門学校在学中の出来事だったのでごくわずかな人にしか話しておらず、いつも通り明るい自分をつくって過ごしていました。
亡くしてからすぐはカウンセリングを受けたりしていましたが、カウンセラーさんと合わず、(いつも無理に泣かされていた笑)
どうしようもない孤独感や寂しさを埋めるために、上辺だけのお付き合いをすることも多々ありました。
そのときだけでも、寂しさを紛らわせたい。そんな気持ちだったので、相手には本当に失礼なことをしてしまったと思います。自分も相手も傷つけてしまうことを繰り返していました。
決して同じにしてはいけないけれど、
都会の夜の街で、自分の居場所を求めて彷徨う10代、20代の女性の気持ちが、少しだけ分かるような気がすることもあります。
自分が必要とされるなら、傷ついてもいい、と自分を犠牲にしてしまう。自分の存在価値を相手の欲求で満たそうとする。抜け出したくても抜け出せない苦しさ。
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そこから抜け出すきっかけの一つとなったのが、相談員の仕事でした。
心理系の資格を取得して、ダメ元で応募してみたら採用していただき、最初は電話の相談を受けていました。
本当に多くの様々な背景を持った方々とお話させていただきました。自分の悩みがとてもちっぽけに思えてしまうくらいに、
想像しがたい困難の中でなんとか生き延びている方が、その電話の向こうに存在しているという現実。
話を聴くだけしかできない、無力な自分を感じながらも
続けるうちに、
今の自分にできることはなんだろう、と色々試行錯誤して、開業することを初めて考えました。
組織の中ででうまく適応できない自分のためでもあるけれど、
今、苦しんでいる方のために、少しでもホッとできる居場所があったら、と思いました。
最初はアパートの一室で、と考えていたのですが、たまたま今の平屋の物件に出会い、ここだ、と思いました。
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勤務していた頃に感じていた、
「せわしなさ」
スタッフが忙しいのはもちろんですが、施術を受けてすぐさま帰っていく患者さんがほとんど。目的は施術を受けて身体がよくなることなので、ニーズは満たされているのかもしれません。この業界ではいたって普通のことなのかもしれません。
でも私は、施術を受けた後の「余韻」や「余白」を大切にしたかったのだと思います。
ホッと一息ついてただお茶を飲んでボーっとして。施術後の身体の感覚を味わいながら、ただくつろぐ。
「休むってこういうことか…」
ある患者さんのつぶやきは、私にとってもそういうことなんだなあ、という気付きになりました。
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その延長線上にengawaがあるのですが、開業したときは、まさかこんなことをやり始めるとは思ってもみなかったので、びっくりしています。笑
engawaのおかげでつながったご縁、素晴らしい出会いが数え切れないほどあります。これからもそんな素敵な方々と出会っていけるように、自分もお店も成長できるよう、精進していきます。
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そして最近、また新たな目標ができました。
メンタル不調などの生きづらさを抱える方を支える方(ご家族や医療従事者や支援職の方など)に対して、癒やしを届けていきたい、そんな願いが出てきました。
森林セラピストとして認定されたら、深い森へみんなで行って寝転んだり焚き火をしたり対話をしたり…そんなことができたらなあ、という得意の妄想をしています。笑
長々と失礼しました。
3年目もどうぞよろしくお願いいたします🙇